うしおとセイバー
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300: ◆I4R7vnLM4w[sage saga]
2017/04/11(火) 23:39:06.39 ID:RR8B4w1j0


葛木「私は周囲から感謝された。しかし私は誰かのために戦ったわけではない」

葛木「私は自身のためだけに戦ったはずだ。だが不思議だ、失ったなにかが戻ったような気がした」

セイバー「…………」

葛木「蒼月のあの戦いを見て、この国中の人々が恐怖を忘れたように私も何かを感じたのか」

葛木「その答えを探している」

葛木「それからして、柳洞寺の前で倒れていた女を助けた」

セイバー「倒れていた女? そうか、それがキャスターか」

葛木「蒼月の強さは誰かのためになることらしい。私には分からないが、それを真似てみた」

葛木「ただの真似だが、もう始めたことだ。途中で止めることは出来ない」

セイバー「それが貴様の戦う理由、いや、望みか。しかし、なぜ貴様は私にそんな話をする?」

葛木「お前の戦う理由が気になっただけだ、セイバー」

セイバー「なに?」

葛木「あの蒼月のサーヴァントなら、それ相応の戦う理由、望みがあるのではないのか?」

セイバー「それは……。私は、私の望みは……」


セイバー(……私は偽りの王。私の戦いは全て無駄だったのだ……)

セイバー(王の選定をやり直し、過去を変え、『王国の救済』を成し遂げる……)

セイバー(それが私の戦う理由、私の望み……。聖杯に願う、奇跡……)


セイバー「私の望みは……!!!!」




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