299: ◆I4R7vnLM4w[sage saga]
2017/04/11(火) 23:27:39.08 ID:RR8B4w1j0
葛木「……これがセイバーか。長期戦になればこちらが不利だな」
セイバー「キャスターのマスター、貴方はここで倒れろ」
葛木「そのつもりはない。しかしその勇ましさ、蒼月のサーヴァントだと納得がいく」
セイバー「なに……?」
葛木「セイバー、お前はどこまで蒼月のことを知っている?」
セイバー「我がマスターを? 何が言いたい?」
葛木「二年前、この国は『強大な妖怪』に襲われた。それを倒し、この国を救ったのが蒼月だ」
セイバー「知っている。ウシオとトラ、それに人間と妖怪が手を組み戦ったと」
葛木「私も、そのとき戦った多くの人間のうちの一人だ」
セイバー「なんだと、貴様が……?」
葛木「私は暗殺の技能を持った朽ち果てた殺人鬼だ」
葛木「いつ死んでもいいが、いきなり現れた妖怪などという存在に殺されるつもりはない」
セイバー「なるほど、自身を守るためだけに戦ったか」
葛木「いや、私の周囲でも『黒炎』と呼ばれる妖怪の手下が人々を襲っていた」
葛木「私はその黒炎を倒していった」
セイバー「それはおかしいな。貴様は他者がいくら死んでも関係ないと言ったはずだが?」
葛木「その通りだ。だが、私の生活に支障が出るほどの損害を黙ってみているつもりもない」
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