どうやら穂乃果がRPGの世界に入り込んだようです 2
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◆G2i9TD/uc6FP
[saga]
2018/02/23(金) 22:42:39.43 ID:qhzGWOaR0
ラインガイスは自分の中にあるすべての闇魔力を両腕に集める。
空気が張り詰めるような強力な魔力のプレッシャーが二人を襲う。
にこ「真姫ちゃん、あれで行く」
真姫「…わかった」
にこ(壊れないでよ私の体…)
にこは低い姿勢になって右足に魔力を集める。ピンクの風がにこの右足を包んで風を起こす。
真姫は痛む体に構わずに大きく強く舞う。
炎が扇を包んでいく。
にこ「行くわよラインガイス!!」
ラインガイス「そのボロボロの体で何ができる!!」
ラインガイスが足を強く踏み出してにこに詰め寄っていく。
両腕を振りかぶり、闇魔力がその両腕から噴出する。
にこは右足を上げて、左足だけで立つ状態になる。風の魔力は右足の周りを絶えずに吹き荒れる。
ラインガイスが両腕を突き出すとそこから闇魔力が火炎放射のように吹き出す。
そのタイミングでにこは左足のみで前へ飛び出す。
闇魔力がにこを包むその時、にこは右足の魔力をすべて噴出させる。
ジェット・ラビットの動きだが、そのタイミングで真姫は扇の炎をにこの足へ放つ。
放たれた炎はにこの風にのり、炎の風になる。
にこ「バーニング・ジェットォ!!!」
ジェット噴射のように噴出した炎の風は闇魔力を吹き飛ばして超速で進んでいく。
にこは体から血が噴き出て、意識が飛びそうになるがこらえる。
ラインガイスまですさまじい速度で詰め寄ったにこは、渾身の力でラインガイスの胸部へ一撃!
その瞬間ににこと真姫の魔力は炸裂し、蹴りはより威力を増す。
にこ「はあっ!!!」
足を振りぬき、ラインガイスは吹き飛ばされる。
ラインガイス「がっ……」
にこはそのまま地面へ落ちるが、少し体がふわりと浮いて優しく地面に倒れる。
真姫が風の舞で風を起こしていた。
ラインガイス「グロノム…様…」
ラインガイスは闇のちりになって消えた。
にこはラインガイスが消えるのを確認し、倒れこんだままなんとか真姫のほうを振り向く。
真姫は倒れてはいないが膝をついている。
にこは真姫に向かって片手で小さくにこにこにーをし、そのまま目を閉じる。
真姫「にこちゃん…」
ラインガイスが消滅したことを確認して、病院の中から次々と人が走り出してくる。
真姫パパが真姫に駆け寄り声をかける。
真姫パパ「あの子はすぐに診察室へ運ぶ。真姫も病室へ戻るんだ」
真姫「わかった。ありがとうパパ」
ナースに手を貸してもらって立ち上がる真姫は担架で運ばれるにこをちらりと見ると、その顔は笑顔だった。
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