どうやら穂乃果がRPGの世界に入り込んだようです 2
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223: ◆gV7VzHZkCdFJ[saga]
2017/02/15(水) 17:39:55.55 ID:+PlwEtjw0
細い魔物「今のは聞いただろう?……ん?」


細い魔物は、真姫が扇を持っていないことに気付く。


真姫「気づいた…のね…?」


ゆっくりと右手を挙げて、細い魔物の足元を指差す真姫。
魔物が右足を確認すると、そこには魔翌力によって絡み付いていた扇があった。


真姫「炎爆の…舞っ!!!!」


指差していた右手をグッと握ると、扇から炎の魔翌力が爆裂し大きな爆発を起こす。
細い魔物は完全に爆発に呑み込まれる。


真姫「ハァ…ハァ…。ずっと魔翌力を扇に注いでいたのに、気づいてなかったのかしら?」


炎鎖の舞で扇を引き寄せて、ハイポーションとエーテルを飲み干す。


真姫「ふぅ…あとポーションだけか…」


真姫「炎爆の舞は魔翌力をたくさん使うのが難点よね…花陽にでも相談してみようかしーー


真姫「…嫌ね、みんなのもとに戻ることをまだあきらめてないなんて」


爆発による煙がやっと晴れると、中からボロボロの魔物が出てくる。


細い魔物「油断したよ…これが、きみの最強の攻撃ってことでいいのかな?」


真姫「もうボロボロじゃない、もう勝ち目はないわよ!」


細い魔物「……キミは、私が名乗っていないことを不思議に思っていなかったのかい?」


真姫「えっ…?」


細い魔物「マスターの名は言うのに、私が名乗らないことだ。君たちが今まで戦っていた魔王軍の相手は名乗ってこなかっただろうか?」


真姫「確かに…みんな名乗ったけれど…」


細い魔物「私が名乗らなかったのには理由があってね、知らない方が正体がばれないからだ」


真姫「どういう…?」


細い魔物「もうひとつ教えると、君がいままでここで戦ってきた相手は1体なんだ」


真姫「ちょっと、よくわからないんだけれど?」


細い魔物「そのままの意味だよ。ゴブリンも、巨漢も、バットも、狼の魔物も…すべて私だ」


真姫「!?」


細い魔物がそう言うと、魔物の足元に闇魔翌力による池が出現する。
そこから消滅させたはずの魔物たちの体が出現し、細い魔物に合体していく。


細い魔物「わが名は『キマイラ』。魔物錬金術師グロノムにより作られた合体魔獣!!」


消滅させたはずの魔物の体が合体しきると、闇魔翌力による池もなくなる。
そこに立っていたのはさっきまでの細い体の魔物ではなく、巨漢の魔物のような巨体で、翼が生えており、牙もあってしっぽもあってそして右手に大きな剣を握っている怪物だった。


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