96: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/08/07(日) 23:29:28.29 ID:NwoHXpb/o
旋回しながら尻尾を避け…その一本に向けて鉤爪を振り下ろす俺。
だが、その切っ先が尻尾を掠めた……その瞬間。
銀髪の女性『何故…何故なんだ!!君達とならば、更なる次元の高みに上る事が出来るんだよ!?何故それを拒むのさ!!』
夢の中でも無いって言うのに……例の、銀髪の女性の声が聞こえた。
銀髪の女性『そうか…まだ、この次元に未練があるんだね?』
切り結び…ぶつかり合う度に聞こえてくるその声は、どうやら俺だけに聞こえている訳では無いらしく…
レミもまた…その声を耳にして、表情に影を落としていた。
銀髪の女性『この世界は有限で…終焉は必ず訪れる。それはキミ達も判って居る事だろう?』
俺「なぁレミ…お前もあの3人の夢を見たのか?」
レミ「……うん。やっぱりアンタも見てたのね」
銀髪の女性『忘れてしまったのなら、ボクが思い出させてあげるよ』
最早、疑う余地も無い事なんだが……レミの言葉を聞いて、俺は確信した。
銀髪の女性『思い出すまで……何度でも…何度でも何度でも何度でも。ボクが…終焉を齎す者となってねぇ!!』
あぁ……やっぱりか。
そう…ここからが本当の………本当の、最後の戦いだ。
レミ……いや…………
……………三つめの核との…な。
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