8: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/06/19(日) 02:01:49.95 ID:qA82S3wZo
●つながり
俺『………くそっ…ダメだ!!』
万事が万事、思い通りに進む…と言う訳には行かなかった。
カライモン『そうか…では、駄目だった原因を報告してくれ給え。ディメンションスレイヤーの限界かね?それとも、君の技術面での限界かね?』
俺『ディメンションスレイヤーで干渉する所までは持って行けたんだが…肝心の免疫機構を書き換える事が出来ない!いや、やろうと思えば出来なくも無いんだが…』
本来の予定ならば…ディメンションスレイヤーで虚獣の免疫機構を書き換え、最大の難関である耐性の構築を無効かする筈だった。
だが…いざそれを実行しようとした所で、思いもよらない問題が俺を待ち受けて居た。
カライモン『実行出来ない理由は何なのだね?』
俺『この免疫機構…そっくりそのまま、世界の物理法則に直結してやがる。下手に…いや、どんだけ上手くやったとしても…』
カライモン『干渉が世界に与える影響は計り知れない…か。さすがにそうなってしまっては、元も子も無いね』
俺『って訳で、一応これで確認の方は終わったと思うんだが…肝心の作戦はどうなるんだ?ってか、どうにかなりそうなのか?』
カライモン『そうだね…ディメンションスレイヤーを中心として、各自最小限の魔法使用に抑えて立ち回れば…としか、言えないね』
俺『中心にって、簡単に言ってくれるが…いや、んでもまぁ、打つ手が無いって言われるよりは幾分かマシか……』
ここに至るまで…たった一太刀浴びせたこの時点での消耗でさえ、決して少なくは無い。
ガス欠の心配がある以上、ここは短期決戦に持ち込みたい所なんだが………
俺『しっかし……こいつを倒すためには、全身を削り切る必要があるんだよなぁ…』
そう……さっきディメンションスレイヤーで干渉した際に判った事なんだが…虚獣には弱点が無い。
巨大な身体を持っていたり、再生能力を持っていたり、と言うお決まりの強敵にはありがちな…ここだけ何とかすれば倒せる!と言った弱点が存在しない。
この巨体に真正面からぶつかって、絶望的なまでのこの質量を削り切らなければ勝利する事が出来ない…と言う訳だ。
レミ『毎度毎度の事ながら…ジリ貧の戦いになりそうね』
あえて言葉にしないでくれ…まだ戦いも序盤だと言うのに、心が折れそうになる。
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