34: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/06/21(火) 22:26:05.06 ID:sb64dYF/o
俺『術式は…転送の時に付与されてるみたいだな。皆、防壁は展開出来てるか?』
ハル『はい、問題ありません』
カライモン『当然ながら、私の方も既に展開済だ』
ハルとカライモン、そして二人の契約者であるディーティーとエディーは、既に各々が展開した防壁の中。
レミ『アタシの方も何とか…ちょっと慣れないから変な感じがするけど、大丈夫』
レミは…目を覆うように展開したヘッドギアと、口元や髪を覆う透明な被膜により頭部を密閉。
俺に至っては…頭蓋を除く全身をダークチャイサー化する事で、宇宙空間という非常識な環境に適応していた。
俺『んでもって………あれが、これから俺達が戦う敵…次の虚獣って訳だよな』
俺達が視線を向けた先……と言うよりも、少し視線をずらせば否が応でも視界に入る、巨大な物体。
まだうっすらと透明みを帯びている、惑星サイズの………白い鯨のような虚獣。
改めて目の当たりにする、規格外の敵を前に…俺達は皆、固唾を呑んだ。
神風『はい…間違いありません』
アラク「…………………………」
存在その物が超常故か…防壁を展開する事も無く普段通りにそこに存在する、神風とアラク。
ただ、アラクの発した言葉は音にはならず……傍から見ている限りでは、口をパクパクと動かしているようにしか見えなかった。
俺『えっと…アラクも一緒に契約の輪の中に入れてやれないのか?このままだと色々不便じゃないか?』
神風『そうしたいのは、山々なのですが…何分、彼女は狭間に巣食う蜘蛛なので。同調すると情報処理に支障が出てしうまう恐れがあるのです』
俺『あー………そーいう事か』
カライモン『それに…意思の疎通に関しては、特に問題は無い』
俺『何でだ?』
カライモン『私が読唇術と声帯の振動で内容を把握し、それを皆に伝達すれば済む事だからだ。そして何より…』
俺『何より?』
カライモン『アラクは…「自分の出番があるまで、狭間で待っている」…と言って居るからだ』
俺『あぁ…………うん、そう言う事な』
………と言った感じで、決戦前の確認は完了。
そこから更に、俺が中二病モード末期フォームに変身してディメンションスレイヤーを形成したり…
ハルがライトブリンガー化したりと言った感じで、準備も整った所で…………
虚獣「―――――――――――!!!!」
体の芯まで響くような雄叫びと共に、虚獣が顕現を完了し………決戦が始まった。
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