3: ◆TPk5R1h7Ng[sage]
2016/06/19(日) 01:16:54.48 ID:qA82S3wZo
●もりびと
俺「えっと、とりあえず……その虚獣ってのは、一体何なんだ?」
神風「スピリット同様に、この世界の仕組みとして存在する…世界の免疫機能のような物です」
俺「ザックリとした判り易い説明だが、何だってまたそんな奴が……いや、待てよ?まさか……」
虚獣…その余りにも唐突な出現と、神風による説明により明かされるその存在理由。俺はまず、何故そんな物が現れたのかを考え…
言葉の途中で、その理由…と言うよりも今までの出来事を思い出して、ある可能性に行き着く。
ハル「私も……まさかとは思いますけど。でも…」
ディーティー「やれやれ…またこのパターンか」
俺「いや、お前が言うな!!」
ハル「それで…実際の所はどうなんですか?」
神風「虚獣も、スピリット同様に世界とリンクしているため…正確な情報は掌握出来ません。ですが…可能性の有無で言うのであれば…無いと断言も出来ません」
俺「ってー事は………」
カライモン「今回の当面の敵は、虚獣…そして、虚獣を背後から操っているのは……もう、言うまでも無さそうだね」
ここまでの会話で皆が理解を示し、カライモンの言葉に頷いて答える。
そして、皆の認識が纏まった所で……まるで見計らったかのように、周囲を暗闇が包み込み……
俺達は、その原因を確かめるべく窓の外へと目を向けた。
すると、そこには…
俺「なぁ…キョジュウのキョって…巨大の巨じゃなくて、虚構の虚だよな?」
神風「はい、その通りです。それと、大変言い難い事なのですが…あれはまだ、尖兵にあたる…その、虚獣の中でもまだ小型な分類の者です」
俺「………マジかよ」
都市まるごと一つを覆い、影を落す程の…巨大な白い鳥のような物。虚獣と呼ばれる存在が浮かんで居た。
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