24: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/06/21(火) 00:32:40.85 ID:sb64dYF/o
●げんじつ
ユズ「ミラって何ッスか?」
カライモン「この場合…くじら座のミラの事だろうね。人類が最初に発見した変光星で―――」
俺「って、いやいやいやいや!!聞く所そこか!?もっと突っ込み所はあるよなぁ!?」
レミ「そうよね…文字通り天文学的な距離を、どうやって移動するのか…まずはその手段よね」
カライモン「それならば、エディーの扉を使えば問題は無いだろう。一旦あちらの世界を経由して、転送座標をずらしてこちらの世界に戻って来れば良い」
ハル「…あと、宇宙空間での戦闘や……生命維持の手段も用意しなければいけませんよね」
カライモン「その点も…私に考えがあるので任せて欲しい。2日もあれば問題無く準備出来るだろう」
とある一つの事を除けば…不自然なまでにトントン拍子で進む、次なる虚獣への対策会議。
だが……
ディーティー「いや………着々と準備を進めている所を悪いんだけど、一つ良いかい?」
その腰を折るように、ディーティーが会話に割って入る。
カライモン「何だね?」
ディーティー「誰も突っ込まずにスルーしてるみたいだから、あえて言うけど…」
レミ「だから何なの?」
ディーティー「敵の規模の事…幾ら何でも無茶が過ぎるんじゃ無いかい?地球よりも大きな虚獣を、どうやって相手にするのさ?」
正確には、俺はその点も含めてさっき突っ込んだがんだが……ディーティーは、改めてそこをピンポイントで言及した。
避けては通れない…だが、まかり通る事も適わない大きな壁。
先ほどまでの弾んだ会話はどこかに消え去り…皆、揃って沈黙する。
だが、そんな中…ハルが口を開き……
ハル「どうにもならなかったら…それで諦めるの?」
ディーティー「……………」
その小さな口から飛び出した、正し過ぎる程の正論を前に…今度はディーティーが言葉を失った。
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