200: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2017/06/03(土) 23:48:36.41 ID:WAiWBQ+mo
俺「………何だここ?ってか一体何処だ?」
連れて来られた先は、真っ白な……何も無い空間だった。
カライモン「ここは世界を配置する予定の空間…まぁ、そのままここに世界を作って貰う」
俺「あぁ、なる程ね……んで、俺達はまず何をすれば良いんだ?ビックバンか?原初のゆらぎか?」
カライモン「いや、まずはこの空間を闇で満たしてくれ」
俺「…………今、何て?」
カライモン「この空間を闇で満たせと言ったのだよ。至って単純な作業だろう?」
俺「いやいや、世界丸々満たす程の闇って!そんな無茶な――――」
毎度毎度の事ながら…さらりと飛び出すこの無茶振り。
だが今回ばかりは、さすがに度が過ぎる。
と言う訳で、俺が必然とも言える反論の声を上げようとした所で…
レミ「あ、そっか」
何を納得したのか…柏手を一つ打った後、レミが俺の手を握ってきた。
俺「いや…一体何を…………って、あぁ…そうか」
レミ「そ。久しぶりだから感覚忘れてる?」
最初は何をしていたのか判らなかったが…レミ手の感触に浸る事で、俺はそれを思い出し…実行に移す。
ハル「なるほど、闇の生成ですね。と言う事は……」
カライモン「そう…お察しの通り、次は光の生成だ」
そして今度はハルがもう片方の手を取り、生み出した闇…原初の混沌に、光…法則と言う秩序を与えて行く。
こうして、みるみる内に何もなかった空間が物質と法則で満たされ…世界の根源とも言える物が形成され―――
るように見えたのだが………
カライモン「フンフフ〜ン♪」
俺「………おい、一体何やってんだ?」
カライモン「なぁに、ちょっとした細工をね」
新世界の創造でさえ……穏便に終わらせてはくれないようだった。
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