182: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2017/05/30(火) 21:52:00.49 ID:9F7gUopAo
銀髪の男「どんな無茶でも乗り越えて…可能性を追いかけて突き止めて掴み取る…って、言葉にすると改めてすげぇよなぁ」
俺「……まぁうん。俺もそう思う」
銀髪の男「差し詰め、可能性って名前の闇を追いかけるストーカー…」
俺「いや、ダークストーカーって言いたいだろそれ!?前置き長ぇよ!!」
銀髪の男「判ってんじゃねぇか」
俺「おま………」
銀髪の男「ってー訳で……そこの可愛いストーカーの前じゃぁ、どんな予測も無意味だって思い知っただろ?」
俺「まぁ…うん。あぁ…そうだな………」
銀髪の男「んじゃ…手前ぇはとっとと、元の場所…居るべき場所に戻りやがれ」
俺「いや…そうしたいのはやまやまなんだが……」
無の核『上位存在への移行は不可逆……その原則の事だね?』
俺「あぁ、そうだ。全部を知っちまった以上は―――――」
俺達が元居た、あの階層へと戻る事は出来ない…そう言いかけた瞬間………
銀髪の男「よ………っと」
俺「………えっ?」
男が……俺の中から、例の赤い箱を取り出した。
俺「……は?え?え?はぁぁぁぁ!?」
銀髪の男「よし、これで大丈夫だろ。もう戻れっぞ」
俺「いや、待ってくれ!どうやった!?ってか今俺どんな状態だ!?この階層に存在してて大丈夫なのか!?」
男が断言した以上…その通りの状態にはなっている筈…しかしそれを把握する事が出来ない俺は、ただただ慌てふためくのだが……
銀髪の男「あ、ちなみに…ついでと言っちゃぁ何だが、この箱ん中にも一欠片だが希望を戻しといたぜ」
俺「………は?」
ハル「でしたら安心ですね。もしうっかり箱を手に入れてしまっても、また開けなければ大丈夫ですから」
俺「え…いや……」
レミ「じゃ、これで一段落ね」
俺「…………」
有無を言わせぬ畳みかけにより…それ以降の反論を紡ぐ事さえ許されないまま、話をまとめられてしまった。
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