181: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2017/05/30(火) 21:30:38.79 ID:9F7gUopAo
●そこには
銀髪の男「例え自分が全部知っちまって…壮大なネタバレをくらって、何もかもがつまらなくなっちまっても…」
俺「………いや、物凄く身も蓋も無い表現してくれんなぁ…」
銀色の男「まぁ聞け。でだな…結局の所…」
俺「お、おう…」
銀髪の男「諦めて挫折しちまったら、可能性があっても本当にそこで終わっちまう。それに……だ」
俺「それに……?」
銀髪の男「自分以外でも…それをぶっ壊してくれる奴がいりゃぁ良い。そいつに期待してみるのも…良いんじゃねぇか?」
そう言って、足元を指さす男。
そして、その先に視線を向けると―――――
俺「うぉわっ!?」
足元…いや、正確には足元にあたる空間から…
回転するドリル………いや、半開きの傘が突き出した。
そして傘が完全に開かれた後、空間に空けられた穴の中から―――
俺「………って、ハル!?それにレミも!?」
勢いよく飛び出した後、広げた傘で滑空…いや、上昇?…して来る二人の姿があった。
レミ「話は聞かせて貰ったわよ!全く…アンタらしく無いわね。何こんな事で絶望してんのよ!」
俺「いやいやいや、色々突っ込みたい事はあるが………まずあれだ、何でここに居るんだ!?」
ハル「私達もあの赤い箱を使って、追いかけて来てしまいました」
俺「いや、そんなサラリと……ってか、俺は三つの核と虚獣の力を借りたから何とか来れたってのに…どんだけ無茶をしてんだよ」
レミ「んー?無茶も無理もお手の物じゃない?第一……」
俺「第一?」
ハル「愛があれば………どんな奇跡だって起こせますから」
俺「……………」
一切の淀みも無く……キッパリと言い切るハル。
俺は…そんなハルに対し、反論の言葉を紡ぎ出す事が出来なかった。
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