171: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2017/05/16(火) 01:06:23.68 ID:U8irbCpYo
●けんさん
俺「まだか…まだこの階層にも無いって言うのか…!」
螺旋階段を登るように…
一歩…また一歩……少しずつ…少しずつ上の階層へと足を進めて行く。
だが………まだ先は見えない。ウロボロスに抗う術は見つからない。
俺「くそっ…こんなまどろっこしいやり方じゃぁ駄目だ!!」
俺は階段から跳躍し…更に上の階層へと一気に飛翔する。
今までとは比べ物にならない量の情報が、理性や意識を削ぎ落とす中…
俺はひたすらに…ひたすらに、上に上にと飛び続け………
遂に見つけ出した。
俺「これが、ウロボロスに対抗しうる手段…さしずめ、ウロボロスの統括って所か」
銀髪の…左半身を入れ墨ような模様に覆われた、一人の男。
その左目の虹彩には、円を描いた蛇のような模様があり…ウロボロスゆかり者である事はすぐに理解出来た。
俺「ってオイ…これって下の階の………あぁ、そうか…そういう事だったのか」
見つけてしまえば、何て事は無い。
探していた物は意外と近くにあって…全てを知ってしまえば、すんなりと納得出来てしまうような内容だった。
俺「俺達の世界のウロボロスは…本来のウロボロスから派生してしまった、いわばバグのような物だった…か。んで…」
後は………
俺「念のため、ウロボロスを退けた後の経過も確認しなけりゃなぁ」
事の顛末を確認してから、それを実行に移す…それで終わり。
俺は……この長きに渡る因縁に終止符を打つため、その先を見渡した。
――――そう
―――――そこには全てがあった。
226Res/301.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20