魔法少女ダークストーカー 2スレ目
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142: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2017/01/25(水) 02:18:59.61 ID:69iZzNRyo
●おしまい

星々の光が、一つ…また一つ。黒い雨に飲み込まれて消え去り……

真っ黒に染まり切った景色の…その向こう側から、無の核の声が響く。


無の核『残念だったねぇ?あとほんの一瞬だけ早ければ止められたかも知れないって言うのに』

レミ『………っ……』

無の核『さぁ…今度こそ本当の終焉の始まりだ!』


雨に触れた物は、その存在その物を丸ごと削り取られ…無に飲み込まれて行く。

今はまだ、俺達の下に降り注ぐ雨は少ないが…それも時間の問題だろう。


無の核『……とは言え、こんな様で勝利を語る程にボクは恥知らずでは無いからねぇ。痛み分けと言う事にしておこうじゃぁ無いか!』

わざとらしく…笑いを堪えながら言い放つ、無の核。


無の核『残された僅かな時間で、この世界の終焉を見届て…それからキミ達も後を追うと良いさ!!』

そして、その言葉を最後に無の核の声は途絶え…この世界には、俺達だけが取り残された。


俺「あの口ぶりからして…俺達を消し去るのは最後の最後…って所か」

レミ「……ゴメン。アタシが……アタシが、もっと……」

俺「いや、だからそれはもう良いっての。今更そんな事言っても仕方無ぇだろ?」

レミ「…でも………」


ハル「レミちゃんは、私達の事を思ってしてくれたんだから…例えそれが間違いだったとしても、私は嬉しかったよ」

レミ「ハル……」


ハル「第一…謝らなければいけない事だったら私だって彼に…」

俺「え?」


ハル「ずっと黙ってて……それなのに、あんな土壇場であんな事……」

俺「あぁ…でもまぁ、ハルだって迷って…悩み抜いて決めた事なんだろ?だったら、俺はそれを責める気にゃぁならねぇよ」

ハル「………ありがとうございます、その言葉で救われました。それに…」

俺「…それに?」


黒い雨が世界を塗り潰し…俺達の頭上から降り注ぐ。


ハル「それに…最後に……最後の時にこの三人で一緒に居られるなら……」

俺「ハル………」

レミ「ハル……ハルぅ………」


俺は二人を抱き寄せ…最後に……迫り来る終焉への、抵抗の意思を示すよう…ディメンションスレイヤーを突き立て………


―――――黒い雨に飲み込まれた、世界は……終焉を迎えた。


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