140: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2017/01/25(水) 02:06:40.44 ID:69iZzNRyo
●あつれき
皆の思考が停止し、時間が止まってしまったかのように硬直する中……
―――一番最初に動き出したのは俺だった。
ハルが何を思い…何を意図して…何のためにあんな行動に出たのか…その答えに、俺が最も早く辿り着き…
俺に続くようにレミが動き出し……無の核を拒絶。
レミの身体から弾き出された無の核を、ディメンションスレイヤーの弾丸が撃ち抜いた。
レミ「ゴメン……ゴメン!ハル!!アタシの…アタシのせいでっ!!!」
ハル「うぅん…良いの、レミちゃん。これも…私が決めた事だから」
無の核『馬鹿な…馬鹿な馬鹿な馬鹿な!!イカレてる!狂ってる!!そんな…そんな道を選ぶなんて!!』
俺「驚きぁしたが…俺は、ハルがイカレてるとは思わねぇよ」
半身を失い…所々が掠れた声で叫ぶ無の核。
レミ「アタシ…ずっと思い違いしてた!傲慢だった!!ハルのためって決め込んで…肝心のハルの気持ち、全然判ってなかった!!」
ハル「それじゃ…今度からは、ちゃんと話そ?皆で話して…それで決めよ?」
無の核『判ってるのか!?ハルが取った行動は…これから先もずっと――――――』
俺「あぁ…判ってる。判ってなけりゃぁ、ここまで怒りが込み上げて来ねぇよ!でもなぁ!!」
ハル「そう……例え拭えない罪と悲しみを背負っても…」
レミ「苦しみ続ける事に…なったって」
俺「これから先もずっと、手前ぇと戦い続ける…皆、そう決めたって事なんだよ!」
無の核『―――…っ……馬鹿げてる。第一、戦い続けた所でボクに勝つ事なんて出来ない!その位は判ってる筈だ!』
俺「あぁ…確かにな。んでも…俺達が足掻き続ける事で、手前ぇの目的を邪魔し続ける事が出来る。そうだろ?」
無の核『っ……どれだけ腐った性根なんだ。第一、それが無意味な悪足掻きだと何故判らない!』
俺「性根の悪さはお互い様だ。んで…悪足掻きなのは認めるが…あながち無意味ってぇ訳じゃ無ぇよ。現に………」
無の核『……………』
俺「ハルの行動で…今も依り代も、その先に依り代にする筈だった存在も失って、お前はもう、世界に終焉を齎せない!そうだろ!!」
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