120: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/10/24(月) 22:28:16.83 ID:EO/mYlfGo
●かたほう
俺「そんじゃ悪ぃが二人とも…俺が合図したら、同時に仕掛けてくれ!」
ハル「はい、判りました」
カライモン「任せ給え」
レミの左後方にハル…右後方にカライモンが位置し、正面には俺が立ちはだかる。
俺達の出方をレミが伺う中……二本の角の間に何かを形成し、それを構え始めた時……
俺「今だ!!!」
俺のかけ声と共に、ハルとカライモンがレミに向けて突撃。
ディメンションスレイヤーと、イデアイーター…二つの超常の力に、レミは一瞬意識を向けるが……
程なくして再び…その意識は、俺の…手元へと注がれた。
形成するのは…今までのディメンションスレイヤーとは異なる、別の形のディメンションスレイヤー。
まず柄の部分が曲がり…片手で握り込む形状のグリップを形成。
刀身からは直線的な刃を廃し……幾重にも重なる、螺旋状に捻じれた刃を形成。
こうして新たに作り上げたディメンションスレイヤーの、その切っ先から……針のように細く鋭い弾丸を発射した。
俺の放った弾丸と、レミの形成していた何か…恐らくは黒い線の塊と思われる物が直撃して―――
レミ「―――――――ッ!?」
視界に映るのは……流れるように宙に舞うレミの髪と、髪留めと一体化していた角の…いや、角だった物の破片。
角の間から放たれた筈の、黒い塊は跡形も無くかき消え…レミの瞳は、俺の手に握られたディメンションスレイヤーを睨み付けていた。
カライモン「カラドボルグ…螺旋剣型のディメンションスレイヤーか。成程ね…」
レミ「アンタ…今の……まさかアンタも……」
俺「いや…黒い線は愚か、無の核の力も使って無ぇよ」
レミ「だったら…だったら何で!!何をしたのよ!!」
俺「なぁに、難しい事じゃぁ無ぇ……同じ事をしただけだぜ。ただ…ちょいとばかし、ズルはしたけどな」
レミ「………………」
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