117: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/09/25(日) 23:19:51.33 ID:j6wkVGJbo
カライモン「考えてもみ給え。今回の鍵になっている3つの核…それぞれには属性の相性があると考えて良いだろう?」
俺「まぁ…それは俺も考えたさ。3すくみ…要はジャンケンみたいな物だろ?そう思って、ディメンションスレイヤーを試してはみたんだが…」
カライモン「知っている。同じくイデアイーターに至っても敗北を喫する結果となった。だが…全ての攻撃が全く効果が無かった訳では無いだろう?」
俺「あぁ…光の刃でなら黒い線を断ち切れた。んでも、それも途中から出来なくなって……いや、待てよ?その前は……」
カライモン「そう…どうやら尻尾を掴みかけているようだね。そもそも…目の前のあれはレミ君であって、虚獣では無いのだよ?」
今までの経緯と結果が俺の中で積み重なり…その中を糸が貫いて行くような感覚。
あと少し……あと少しで全てが繋がり、糸を引き延ばした瞬間にそれを形作る筈……
だが………最後の一つが足りない。
俺「駄目だ……足りない。これをやるにはディメンションスレイヤーが必要だってのに…その前の所でディメンションスレイヤーが無いと…」
矛盾……理屈が通っても、現実がそれに伴わないためのジレンマ。
無い物強請りの上でしか到達出来ない、机上の空論を展開し…俺は、解決不可能な壁にぶちあたった訳だが………
ハル「だったら…もう一本あれば良いんですよね?」
そんな俺の前に現れたのは、戦線に復帰したハルだった。
…………いや
俺「………え?ハル…なのか?」
瞳に六芒星の光沢を宿した、Ifの世界の……
ハル「はい、私です。ちなみに、Ifの世界の私ではありませんからね?」
いや…それもどうやら違ったらしい。
目の前のハルはハルで、俺の良く知っているハルだった。だが、俺の知っている…知っていたハルとは少し違ったようで……
俺「だったら、その目………え?って事は…え?まさか…やるべき事って…」
ハル「はい、これの事です。一緒の時間を作るために、予定より早めに完成させたんですけど…それでもギリギリなるとは、思いませんでした」
俺「その………すまん」
ハル「では…その分は後日、ちゃんと埋め合わせをして下さいね?」
いつか見たハルAのように……ハルは光と闇の力を織り交ぜ、ディメンションスレイヤーを形成して見せた。
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