112: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/09/25(日) 21:15:04.88 ID:j6wkVGJbo
●そうこく
黒い線………それはディメンションスレイヤーさえも切り裂く力を持った、超常の何か。
未だに不可解な部分が多く、正直な所相手にしたくない存在なのだが………
俺「…………」
ハル「………」
ネガティブなイメージばかりの、その半面で一つだけ…今までの経緯を顧みた中に、僅かな光明があった。
俺とハルは、互いの視線でそれを確認した後…光の刃を形成。
これまでの戦いに加え…つい先程の切り結びでも確認したばかりの、その結果に基づき……
黒い線の弱点…光の力をもって、巨大な腕へと斬りかかった。
俺とハルの光の刃が、レミの纏った黒い線と交わり…兼ねてからの予想通り、それを分断。
そこから更に、返しの刃で4本の腕を切り落としにかかった所で……
ハル「…えっ?」
分断され弾け飛んだ筈の黒い線が、今度は逆に光の刃を霧散させ…俺達へと襲い来た。
予想外の展開…本来訪れるべき状況を覆すそれを前に、俺達はまたも不意を突かれ…
迫り来るのは、もう数えるのも面倒な程に繰り返して来た危機。
だが、突如…そんな俺達と黒い線のの割って入るように、カライモンが出現し……
根幹を食らう竜のアギト…自称イデアイーターでそれを迎え撃った。
俺「ハル……は、まぁ判らないでも無いんだが。何でお前まで…」
カライモン「最初から信用して居なかったのでね、予め盗聴と追跡をさせて貰っていた。それだけだよ」
俺「おま………」
カライモン「それと…これはあまり良く無い知らせなのだが」
俺「これはじゃ無くて、これもだと思うんだが…まぁ良い、一体何だ?」
カライモン「先のディメンションスレイヤーとの対峙から見て、属性相性としてはイデアイーターに分があると想定していたのだが…」
と…語る途中で途切れる、カライモンの言葉。
そして、そこから先は言葉では無く結果で……上半身と下半身に真っ二つに分断された、その姿により示された。
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