勇者「ハーレム言うなよマジで」戦士「5だぞっ!」
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317: ◆3VOBH3KJAk[sage saga]
2016/12/15(木) 00:18:20.08 ID:PC86Fqf/0
商人「とにかく。これはちゃーんとしたビジネスです。部外者は黙っていてください」

あらくれ「で、でも町長さんよ。その木箱、土の中に人の骨入ってんだぜ!?」

あらくれ「いくらなんでもちょっと穏やかじゃねえよ……!なんの目的があってそんなもの」

商人「まあ、各国からこういった糞尿と屍混じりの土を仕入れてますが……私が知った事ではありませんよ」

商人「貿易の橋渡しをするだけで色んな恩も売れますし、船の出入りが多くなって街の資金も巡ります。良い事です」

商人「この土の木箱の隣に区分けされてる鉄の山も、同じくエジンベアの大臣様が取り仕切って動かしている品です」

商人「あの方とサマンオサの方々は良いお得意様ですからね……なんとか機嫌を損ねないようにしないと」

スー勇者「っ……」

商人「……なんです?その目」

スー勇者「あなた、嫌いですっ……」

商人「おやおや、嫌われちゃいましたね」

スー勇者「そんな、怪しい取り引き、して……あんな、お店も作って……!」

商人「あんな店?……あー、ストリップ劇場の事ですか?あれのどこに問題が?」

大爺「問題、ある!風紀が、乱れ、取る金も、おかしい!」

商人「……はぁ……では、ああいった店を全部無くした方が良いと、風紀が乱れないと。本当に思うんですか?」

あらくれ「……どういう……?」

商人「この街に定住している人間の多くが大工の人間です。優先的に誘致しましたし、だからこそ一年でここまで街の見栄えが整いました」

商人「そういった方々は、例外なく屈強な男性達です。体力を持て余した、血の気の多い、ね」

あらくれ「……」

商人「その方々が黙々と町を造り続けて不満が出ないワケないでしょう?何か欲求を満たすものが必要になります」

商人「幸い食品には恵まれていますから食欲は大丈夫として……では性欲は?」

商人「開拓地などによくあるお話では、労働夫達がその性衝動に任せて女を攫ってきて監禁、仕事場で隠し飼いにして犯し続けたり」

商人「あるいは見境もなしに来国した女性を強姦したり……とにかく明るいお話は聞きませんね」

商人「その事態を避ける捌け口として、ああいった店は必要なんですよ。近々売春宿を設置する事も考えています」

商人「そういう目的ですから、この街の住民でない方々にはお金を余分に頂いているだけですよ」

大爺「なっ……!あ、あの男達、貴女の事、尊敬、している!そんな犯罪、彼ら、しない!」

大爺「彼らの事、信じる、大事――……」

商人「そーれーだーかーら副町長。あなたを町の経営の第一線から降ろしたんですよ前にも言ったでしょうが」

商人「人を信じるだけで万事上手くいったら世話はいらないんですよ馬鹿馬鹿しい。言葉の美しさだけで生きていられりゃそりゃいいですがね」

商人「そんな事で生きていけるのは頭のイってしまった詩人くらいなもんなんですよ」

商人「人を疑う事の方が色んな計算ができて視野が広がるんです。そしてそれが私達の仕事です」

大爺「っ」

商人「ここは、私の街です。口出ししないで下さい」


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