勇者「ハーレム言うなよマジで」戦士「5だぞっ!」
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226: ◆3VOBH3KJAk[sage saga]
2016/08/17(水) 23:49:59.88 ID:lJLa1x5u0
マーゴッド「でもあんな壷、何に使うの?」

勇者「えっと……まあ、いろいろと」

マーゴッド「いろいろって何よ。やましい事?」

勇者「やましい事ってワケじゃないんですけれどね」

マーゴッド「はっきりなさいな」

勇者「んー……説明が難しいな」


マーゴッド「お尋ね者の貴方がしようとする事だもの。そんな面白そうな事ちゃんと聴かなきゃいけないわ」


勇者「ブフンッ」

スー勇者「えっ、あっ、え?」ワタワタ

勇者「ちょ、ちょっと違いますよ?何を言って」

マーゴッド「貴方が噂になってる魔族の男でしょ?勇者って名前だっけ」

勇者「ちちちちちちち違うです」ギュウウウ

スー勇者「ご主人様!手がいたいです!力強いです!」

勇者「ご、ごめんスーちゃん!」

マーゴッド「で、そっちが行方不明になったっていう国連のスー勇者ね?」

スー勇者「ちちちちちちちちちがうれす」ギュゥゥゥゥ

勇者「スーちゃん!手が痛い!爪食い込んでる!」

マーゴッド「仲いいわねあなた達。っていうかまだ手繋いでたの」

マーゴッド「でも安心なさいな。別に兵に突き出すつもりなんてなくてよ」

勇者「えっ……」

マーゴッド「あら、ご不満?」

スー勇者「いえ、でもなんで」

マーゴッド「さっきも言ったでしょ?貴女が気にいっちゃったのあたし」

マーゴッド「それに……貴方が本当に悪い魔族なら私にいちいちかわきの壷の場所なんて聞かないで皆殺しにして奪えば良い事だもの」

勇者「……でも、なんで僕がそのお尋ね者だってわかったんですか?」

マーゴッド「一応私の知り合いから“ガルナの塔の変”での事情は聞いたの。貴方の特徴もね」

マーゴッド「ふわっとした毛に、青い目、珍しい髪の色、女々しい顔……特徴通りね。うん」

勇者「女々しい顔は不本意だなぁ」

マーゴッド「腰には銅の剣も下げているし、えっと……貴方布被っただけで変装したつもりなのそれ」

勇者「うわあすげえ不安になってきた今さら」

マーゴッド「そっちの貴女は公用語が不安定、黒髪、珍しい肌着のような格好、羽根の髪飾り」

マーゴッド「そして国連のスー勇者はガルナの塔の変後にいきなり姿を消した……ってトコロから推測したの」

勇者「……さすが、お姫様は頭がいいですね」

マーゴッド「あら、貴方も察しがいいじゃない」

勇者「さすがにもう分かりますよ。その教養に城の関係者しか入れない所も近道も把握してるってところを考えれば」

マーゴッド「なのに畏まらないのね。ふふっ!いいわ、貴方も面白くなってきた!私に仕えてもよくてよ?」

勇者「殺されますって、国連の人らに」

マーゴッド「そうね」


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