勇者「ハーレム言うなよマジで」戦士「5だぞっ!」
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162: ◆3VOBH3KJAk[sage saga]
2016/07/29(金) 01:14:03.81 ID:hlznTdzL0
イシス勇者「……――は……?」
イシス僧侶「……本当、なんですね」
ホビット「恐らくだがね」
イシス勇者「いやいやいや!ちょっと待ってください、そんなっ」
イシス魔法使い「イシス勇者様。……落ち着いて聞きましょう」
イシス僧侶「あと3回……ですか……」
ホビット「うん。色んな文献であの症状を見かけた事があるが、恐らくそれらから推測するに3回だよ」
イシス戦士「ホ、ホビット殿!!なぜそんな落ち着いて話す事ができるのですか!勇者は――」
ホビット「わしが落ち着いて無感動に話していると。そう見えるかい?」
イシス戦士「……あ……」
イシス僧侶「イシス戦士。ダメだよそれは」
ホビット「いや、そう見られても仕方ないかもしれないね。これはわしの悪い癖でもあるし」
ポルトガ勇者「…………あいつの魔物に変化する時の条件ってあるんすか」
ホビット「ああ……これもまたわしの推測でしかないけれど」
ホビット「あの変化は、勇者の精神状態によって引き起こされると思っているんだ」
イシス僧侶「精神状態、というと」
イシス勇者「……仰っていた、怨念……――憎悪によってのもの、という事ですか」
ホビット「理解が早くて助かるよ」
ホビット「君らもさっき見ただろう?あの子が会話の途中に妙になったのを」
イシス魔法使い「あの時の勇者くんも魔物に変化しつつあったのですか?」
ホビット「極々軽微、ではあるけれどね……何かがあの子の中で琴線に触れてしまったんだろう」
ホビット「ああなるとスー勇者ちゃんの力を借りなければ引き戻す事ができなくなるんだ」
イシス戦士「でも、何故今まで生きてきて平気だったのですか……怨念に苛まれる事など、勇者ならば数多く」
ホビット「それはホラ、君らも間近で見たんじゃないかな」
イシス戦士「え?……――あ」
ホビット「“賢者達が魔力を込めた刃”……それが体内に入っていたからね」
ホビット「アリアハンで育ったからか、それまでは不要だったものを……あの子はテドンで、強いられてしまった。緊急的にね」
ホビット「それがどういう事か理解できなくはないだろう?」
イシス勇者「……――あの時、落日の七日間の初日に……勇者くんは強い憎しみに苛まれて」
ポルトガ勇者「それが決壊して、その賢者達が緊急で対応しなけりゃならなくなった……っつう事か」
ホビット「ん……そうだね」
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