54:名無しNIPPER[sage]
2016/12/13(火) 12:55:16.53 ID:uiQ4De+20
桃子「どうっすか?これならあったかいっすよ」
咲「うん、あったかい。ありがとう」
こんな風に……片方ずつに手袋をつけて手を握るなんて、普通の友達同士ではやらない。
彼女のこんな行動や発言には驚きもするし、楽しくもある。だからつい勘違いしてしまう。
桃子「着いちゃったっすね」
咲「うん……そうだね」
桃子「今日は楽しかったっすよ、誘ってくれてありがとうっす」
咲「長野とか松本に比べたら何も無いけど、楽しんでくれたなら嬉しいな」
桃子「行ったとこどこも咲ちゃんらしいチョイスで、私は好きっすよ」
それはきっと彼女にとっては何でもない言葉で、素直な感情なんだろう。
でも私にとっては特別な感情を抱かせる魔法の言葉になる。
咲「そ、そうかな……えへへ」
桃子「あ、そろそろ電車が来るっすね」
咲「それじゃあまたね……ね、今度はいつ会えるかな」
桃子「んー……その時になったら電話するっす」
彼女はいたずらっぽく笑ってホームに向かっていった。
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