八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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471: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/12(土) 23:33:31.19 ID:P+l3VGEy0



八幡「アホかお前」

蘭子「えぇっ!?」



ガーン! と、ショックを受けたように思わずポーズを解除する蘭子。やっと顔が見れたが、ちょっと涙目になっている。



八幡「そんなの、俺だってそうだっつの」

蘭子「え……?」

八幡「会わせる顔が無いってのに、こうして色んな奴に会って回ってんだ。ちったー見習えよ」



なんとも情けないその台詞。だが、そう言いたくもなる。

これでも、結構な勇気をもって歩き回ってるんだぜ?



蘭子「……ふふ」

八幡「なに笑ってんだ」

蘭子「だって、変わってないから」



安堵するかのように笑う蘭子。

変わってないのはお前も一緒だよ。どいつもこいつもな。



八幡「つーか、お前はもう少し大人っぽくならんのか。もう高校生だろ?」

蘭子「なっ、わ、我とて、以前よりも更に魔力が増大し、深淵なる闇の業火を…」

八幡「あー分かった分かった」



こいつは、当分中二病を卒業する気は無さそうだな。

つーか、卒業したらただの可愛いアイドルになっちまうんだが。



八幡「……そろそろメシの時間だが、なんか食いに行くか? 二代目シンデレラガール」

蘭子「っ! うん!」



そんな雑な誘いでも、蘭子は嬉しそうに頷いてみせる。思わず熊本弁を忘れるくらい。
……どうやら、相当頑張ったみたいなだから。少しくらい褒めてやっても、あいつも怒らないだろ。


しかしこうして女の子をメシに誘えるくらいには成長したんだから、誰か一人くらいは変わったね〜とか言ってほしいぜ、本当。








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