八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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397: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/08/09(水) 03:03:27.26 ID:rz2WyN+/0



本人的にはちょっとカッコつけて言ったのかもしれないけど、卯月が屈託のない笑顔でそう言うもんだから、ちょっと気恥ずかしそうにしている。本当に純真だよね。



未央「それじゃあ、しまむーはどうなの?」

卯月「私ですか? 私は、そうだなぁ……」



むーっと、眉を寄せて考え始める卯月。



卯月「えーっとですね……」

未央「うんうん」

卯月「え、えーっと……」

未「……うん」

卯月「う、うぅー……ん〜……?」

未央「……し、しまむー? そんなに真剣に考え込まなくても…」



頭から煙が出てくるんじゃないかと、そう思うくらい目をぐるぐるさせている。その様子はちょっと可愛らしいけど、何もそこまで悩まなくても。思わず苦笑する。



卯月「ダメです……何も良い例えが思い浮かびません……」

未央「別に良いって。大喜利やってるんじゃないんだからさ」

凛「そうだよ。卯月は、どうしてアイドルになりたいと思ったの?」



私がそう訊くと、卯月は思い出すかのように、虚空を見つめる。
その瞳、未央に負けないくらい光を灯していた。



卯月「憧れ……だったんです。キラキラしてて、あんな風に、なりたいなって」

未央「良いじゃん、憧れ! 私も分かるよ。っていうか、全世界の女の子の憧れだよね。アイドルって」



確かに、それはその通り。
女の子が一度は思い描く、理想の存在。正に憧れと言うに相応しいね。





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