八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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256: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2017/02/14(火) 01:34:36.91 ID:VNrjHIkh0



八幡「ごちそうさん」



朝食を平らげ、食後の茶をすする。

まぁ、占いなんて結局は気休めみたいなもんだ。良い運勢ならそれだけで人は安心し、悪ければご利益があるものを身につけ、大丈夫だとまた安心する。要は気持ちの問題。結局はそんなもん。

藤居あたりが聞いたら怒るかもしれんが、今の俺はさすがにそこまで純粋にはなれん。やるとしても精々Twitterの診断くらい。あれなんでついやっちゃうんだろうな。くやしいけどちょっと楽しい。



「あれ?」



と、そこでリビングの扉が開いたかと思うと、素っ頓狂な声が上がる。

目線を向ければ、そこにいたのは相変わらず兄のシャツを勝手に着ている我が妹小町。
小町は俺の姿を捉えたまま、不思議そうな面持ちで呟いた。



小町「お兄ちゃん、どしたの? その格好」

八幡「は?」



どう、と言われても……

視線を下げ、自分の姿を見やる。
白いYシャツに、鮮やかな色のネクタイ、黒いスラックス。片手にはジャケットを持っている。紛う事無きスーツ姿であった。



八幡「…………」

小町「明日はデレプロのお仕事お休みだから、学校行くーって昨日言ってなかったっけ?」

八幡「……あ」



慣れ、とは本当に恐ろしいものだと思う。意識がはっきりしていない朝なんかは特に。

とりあえずは静かに席を立ち、静かにその場を後にする。小町の視線は無視。
とにかく急いで制服に着替えてクラスチェンジ! やっべーそうだった! だ、大丈夫だ。幸いまだ時間には余裕がある。

でもそうかー、今日は学校かー、仕事無しかー良かった良かった。



八幡「…………」



学校、かぁ……

なんか、それはそれでやっぱりめんどくせぇわ。



そんなどうしようもない事を考えながら、俺はまたのそのそと着替えをするのであった。……やっぱ占いなんて当てになんねぇな。








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