八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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212: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2016/09/12(月) 03:40:23.10 ID:I3XVCApU0



八幡「……あっと…」



「プロデューサーっ!」



俺が何か言おうとした所で、遠くの方から呼び声が聞こえてきた。
見れば、逆側の廊下の奥で凛が手を振っている。



文香「どうやら、楓さんたちも終わったようですね……」

八幡「ですね。俺たちも行きましょう」



ソファから立ち上がり、歩き出そうとする。
が、そこで今度は、鷺沢さんから呼びかける声。



文香「比企谷さん」

八幡「っと……はい?」

文香「また……機会があれば、本についてお話しませんか?」



今度は遠慮がちではない、とてもとても、魅力的なお誘い。
いや、ズルいだろ、そんなの。



八幡「……そうですね。機会があれば」



相変わらず、歯切れの悪い返答。
だが鷺沢さんは嬉しそうにまた微笑むと、「はい」と小さく返事をして先に歩いていってしまった。

……大人しそうにしても、やっぱアイドルなんだな。
破壊力抜群だぜ。

一応、頬の辺りを少し抓り、夢はなない事を確認する。
やっぱ夢でも創作の中でもなく、現実なんだよな。


これもある種のファンタジーだな等と考えながら、俺も追って歩き出した。








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