八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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161: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2016/08/18(木) 01:25:55.03 ID:+yIuGarD0










カタカタと、耳障りな音に目が覚める。


薄らと目を開けてみれば、薄暗い部屋の天井が目に入った。音の出所を確認すると、軋むように揺れているのはどうやら窓。相変わらず風は強く、雨がガラスへと打ち付けているのが見えた。

ベッドから身体を起こし、枕元に置いてある携帯電話を確認する。



八幡「6時……」



撮影二日目。朝の六時。

……いや、撮影してないからこの言い方は間違ってるな。現場入りして二日目だ。


ドラマ撮影の為に現場入りしたその夜、嵐のせいで撮影延期、停電騒ぎに消えた高級酒、そして捜索する事に決まってしまうという、何とも濃い初日を終え、一夜明けた翌日。

なんというか、あまりいい目覚めではないな……



八幡「……とりあえず、シャワー浴びるか」



確か昨日聞いた話じゃ、朝7時から9時までの間は朝食が用意されてるとか。場所は夕食の時と同じ一階の和室。食わなくても問題無いんだろうが、俺は食いたい。折角の上手い飯を食い逃すのも勿体ないしな。

着替えを用意して、部屋に備え付けの浴室へ向かう。
そういえば、結局昨日は大浴場へは行かなかった。なんか楓さん主催の飲み会がスタートしたらそのままタイミングを失ったのだ。あの人やっぱ酒強ぇな……俺は飲んでいないとはいえ結構付き合わされたぞ。


さらっとシャワーを浴びて、身支度を整える。今日こそは広い大浴場へ行こうと気持ちを昂らせ、何とか気持ちを自ら鼓舞する。そうでもないとやってられん。

今日から、剣聖武蔵の捜索開始だ。





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