八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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10: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2016/06/07(火) 00:23:53.28 ID:J34r1N8z0



八幡「…………ふぅー……っし」



ーーだから、俺がたった今困難に立ち塞がって、足が生まれたての子鹿みたいになっちゃってるのもどうしようもない事なんだ。うん。きっとそうなんだ。


情けない両足を必死に動かし、目標へと近づいて行く。

狙うは、あのコンビニ前で談笑する女子高生二人組だ。俺としてはボブカットの子の方を推したい。……いや、狙うって何だよ。別にあれですよ? 声かけ事案とか、そういうつもりではなくてですね、会社から頼まれた仕事で仕方なく…



「ねぇ、ちょっと」

八幡「は、はい……?」



後ろからの呼びかけに、恐る恐る振り返る。
そこに立っていたのは、怪訝な顔をした警察官。……警察官?



「スーツ姿の不審な男がうろついてるって近隣住宅から通報があったんだが……署までご同行お願い出来るかな?」

八幡「…………」



あ、マジで事案になったね。
気付けば周りの人たちからの視線が痛い。目標のJK二人も蔑むような視線をこちらに向けていた。



八幡「……………………はい」



なんとかかんとか、声を絞り出して返事をする。
なんか警官が「随分若いねー」とか言ってるけど、ショックがデカ過ぎて頭に入ってこない。

はぁ……これ、あれか。会社に連絡されるパターンか。ちひろさんとアイドルたちに笑われちゃう奴か。頼むから凛だけにはバレたくないな。



だから俺には無理だって言ったんだよ、スカウトなんて。








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