76:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:05:22.33 ID:I+fdqcufo
「……………………ふう」
……なにをやっているのだろう、ぼくは。
なにを、迷っていたのだろう。
そもそもこんなこと考えるまでもない。死ねるチャンスじゃないか。戯言もいいところだ。
上位存在――嫌なやつなどではなかった――むしろ、その溢れる高貴は、そう、美しい
じゃないか。
こんな存在を助けられるというのは、命を与えられるというのは、意味のある死ともいえる。
普段生き死にに意味など見出す必要もないと思っているぼくだけれど、でも、あいつには、
これからもみっともなく生きるよりは、生き恥をさらし続けるよりは、
この死に方は、きっと、あいつに胸を張って言える。
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