32:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 02:25:19.57 ID:I+fdqcufo
「ところで、阿良々木くん」
今度は翼ちゃんから、会話を切り出してくる。
ふむ、先ほどはぼくのほうから仕掛けていって返り討ちにされてしまったので(けっして
自爆などではない)、ここはあえて彼女の話に乗るというのもありだろう。ぼくは翼ちゃ
んからどのようなことを言われても対応できるように対策を練って、その先を待つ。
が、翼ちゃんは、
「阿良々木くんは、吸血鬼って信じる?」
と、ぼくの予想の斜め上を突っ切っていくような質問を投げつけてきた。
あまりの突拍子のなさに、反応が遅れる。
「……………………………………………………吸血鬼が、どうかしたの?」
ぼくは無理やり声を絞り出した。
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