237:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/26(月) 01:40:29.64 ID:znhwGlXXo
「惜しいな」とドラマツルギーはつぶやいて肩、首、そして腕を回す。準備運動――――
つまりは、本気ということだ。
「ですか。ぼくはまったくそうは思いませんね」
ぼくも応じて構える。左足を軸に両腕を前に出す、いわゆる、ファイティングポーズ。
まずは観察。ぼくがドラマツルギーと正面から打ち合って勝てるとは思わない。様子見。
見ることが第一だ。そして、繰り出される攻撃を、避ける、受け流す、カウンターを入れる、
どれを選択するにせよ、もっとも動きやすい、フットワークの軽い構えはおそらくこれだろう。
動体視力はそれなりにある。むこうで散々訓練してきた。それに加えて今は吸血鬼の状態。
それにドラマツルギーは筋肉質。それほど機敏に動けるとは思えない。きっと、その動きを
捉えることはできる。
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