22:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 02:12:39.74 ID:I+fdqcufo
「え?」
……どういうことだ?
この女の子とぼく、会ったことあったっけ?
いや、そんなことはありえない。ぼくはこの高校には、手続きと編入試験を受けるため
にしか来たことがない。ここの生徒とは一切関わり合いはないのだ。ならば、
ならば、なぜこの子がぼくのことを知っている?
ぼくはそれと気取られぬように自然に身構える。三ヶ月でもう追っ手が来るとは……ま
あ、ここまで何事もなかったことのほうが不自然っちゃあ不自然だ。やつらも勉強以外の
ことに頭を回せはするだろうし。ぼくはなんとなく持ち出していたナイフの位置を確認しな
がら、彼女に聞く。右のポケット、よし。いつでも取り出せる。
「……どうして、きみはぼくの名前を知っているのかな?」
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