200:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 00:08:03.74 ID:GrYSg2Iro
「話はついたよ」
交渉から帰ってきた忍野は、なんでもないことのように、仕事が成功したことを告げた。「庭先で
201:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 00:11:24.07 ID:GrYSg2Iro
「日付は明日。三月三十一日。時刻は深夜。場所は阿良々木くんがこれから通うらしい、
私立直江津高校に決まった」
202:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 00:12:33.64 ID:GrYSg2Iro
「いえ、この街で、化け物同士が戦えるくらい広くて、ぼくが場所を知ってるのはそこくらい
しかない。そこはベストな場所です……加えて、相手から場所を聞き出すというルール
203:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 00:13:58.01 ID:GrYSg2Iro
「ほんと心配性だね、きみは。ネガティブというかなんというか。せっかく梶裕貴みたいな
いい声してるんだから自信をもったらいいのに」
204:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 00:15:25.31 ID:GrYSg2Iro
「しかし、まさかこんなに早く交渉が終わるとは思ってもいませんでした」
場合によっては戦闘に入る前に直江津高校始業、つまり月火ちゃんのタイムリミットを
205:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 00:16:25.03 ID:GrYSg2Iro
「まあ、ちょっとカッコつけてみたけれど、正直言うと結構大変だったんだけどね。特に
ギロチンカッター。最終的に全部片付くって言ってんだからそこまで目くじら立てること――」
206:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 00:20:49.03 ID:GrYSg2Iro
そんな色々気になることを言ってくる忍野に振り回され、会話後もなんだか気になってしまい、
答えが出るはずもないのに忍野の言葉の真意を考えていると、あっという間に時間は経ち、
207:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 00:23:25.87 ID:GrYSg2Iro
「そう苛立つでないわ。まったく、我が従僕がそのような移ろいやすいメンタルでは困るぞ」
いや、ほんと、オコッテナイデスヨ?
208:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 00:34:02.18 ID:GrYSg2Iro
「――ふう」
時刻を確認。午後十時。
209:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 00:35:42.71 ID:GrYSg2Iro
「なあ、キスショット、その、勝つためのアドバイスとか、そういうのないの?」
軽く投げやりに質問する。なんとなく、どんな答えが返ってくるかわかる。そう、こいつは
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