キスショット「これも、また、戯言か」
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137:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 22:22:01.90 ID:ntvrM9VEo

「余計な心配は無用で不要じゃ。適当に外を歩いておれば向こうの方から見つけてくれるわ――

向こうは吸血鬼退治の専門家じゃぞ。吸血鬼を見つけるくらいのことはお手のものじゃわい」

「生まれたての吸血鬼でも?」

「うむ。ここでおとなしくしておる分には問題はないじゃろうが、吸血鬼としての力が

活発になる夜、外を出歩けば――奴らは光に群がる羽虫のごとく、うぬに寄ってくるに

違いないわ」

 くくく、と。

 キスショットは、嫌な感じの笑い声を漏らしていた。

 まあ、こちらから探さなくていいというのは助かる……土地勘も人脈もないぼくには、

どこに潜んでるか言われてもわからなかった可能性もあるし。

 それから、家に電話を入れ、しばらく帰れない旨を伝えようと携帯を開くと――

「うわあ…………」



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