108:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 16:59:17.73 ID:I+fdqcufo
「ふっ。よかろう」
「…………」
「もうよいて」
「……………………」
「よいと言っておるだろうが!」
蹴られた。
スカスカ、と彼女は自身を指して言っていたが、それでもぼくを軽く吹き飛ばす程度には
まだまだ力は健在らしく、あわれ戯言遣いはそのまま玄関の外まで吹っ飛び、ふたたび
陽光にさらされることになるのだった。
「あちちちちち! あついあついあつい!」
「なにがあわれ、じゃ。この、髪フェチの変態が!」
さっさと戻ってこい。と、キスショットは冷たく言う。
ひどいなあ。そもそも撫でろといったのは向こうだというのに。ぼくは必死に転がりながら
屋内へ逃げ、不平を口にする。
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