野原しんのすけ(15)「歯を食いしばれサイジャク、オラのサイキョウはちょっと響くゾ」
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◆aMcAOX32KD1b
[saga]
2019/02/04(月) 22:58:48.61 ID:fUaw33G/0
「よう、御坂妹」
「あなたは昨日の……とミサカは確認します」
上条が声をかけ、ゴーグルをした少女が振り向く。
「昨日はさんきゅーな、その礼代わりだ。ちょっとジットしててくれ」
上条の右手が彼女の頭に触れるとパキンと何かが割れた様な音がした。
「よし、その菓子パン、もう一度ネコにやってみてくれ」
「ミサカには致命的な欠陥があり動物からは避けられるのでエサを与えるのは不可能。と、ミサカは予想し……?」
言われた通りパンを持った手を再び仔猫の口元に差し出しながらも、否定的な考えを述べる少女の言葉は途中で消えた。
「あなたが何かしたのですか?と、ミサカは質問します」
パンにかじりつく仔猫から視線を外さず、少女は上条に問いかける。
「俺の右手には『幻想殺し』ってチカラが宿っていてな、触れている間は他人の能力を無効化できるんだ」
チカラ
「そんな能力が……」
少女は上条の『幻想殺し』に驚きを見せた後、空いているもう一方の手で仔猫の体優しく撫で始めた。
「あの……」
「なんだ?」
いつしか眠り始めた仔猫を抱き、少女は上条に向かい言った。
「もう少しだけこのまま、このミサカの頭を触っていてもらえませんか?と、ミサカはお願いします」
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