野原しんのすけ(15)「歯を食いしばれサイジャク、オラのサイキョウはちょっと響くゾ」
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340:>>1 ◆aMcAOX32KD1b[saga]
2019/02/04(月) 22:57:34.69 ID:fUaw33G/0
上条当麻は学校帰りに、再び御坂美琴の妹だと言う少女を見かけた。
彼女はまだ小さな黒猫の入った段ボール箱の前に座り、その口元へ菓子パンを持っていくのだが、仔猫は怯えた様子でそのパンを食べずにいた。

(アレって……まえにしんのすけが言っていたヤツだよな)

以前、上条は野原しんのすけと二人である統括理事会メンバーの資金源になっているという違法賭博場に潜入したことがあった。
そこで自身の不幸体質を利用し、しんのすけが逆張りすることで大勝したのだが、結局は警備員の突入により彼が大金を手にすることは無かった。
後日そのことで上条が愚痴をこぼしたさい、しんのすけはこんな金策を提案していた。
     イマジンブレイカー
「上条君の『幻想殺し』を利用してさ、日ごろから実は動物と触れ合いたいと思っている『電撃使い』からお金をとるってのはどう?」

発電能力者のAIMは動物からは嫌われる性質を持っている。
しかし当の能力者本人が動物嫌いとは限らない、むしろ中には動物好きの者も居るのではないだろうか。
そして上条が右手で能力者の頭部に触れている間、AIMは消える。
有料の動物園や動物喫茶が普通に在る以上、お金を払ってでも動物と触れ合いたいと願っている者は多い筈という案だった。

(御坂なら大金払ってでもやりそうだけど、友達から金もらうっていうのもアレだし……それにスフィンクス一匹だけじゃな)

触れ合う動物を上条では仔猫一匹しか用意できないだとか、レベル0とはいえ能力を利用した非正規の金儲けは警備員や風紀委員からにらまれやすい等の理由で実行されなかった金策だが、今重要なのは『電撃使い』は動物に嫌われるということだ。



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