野原しんのすけ(15)「歯を食いしばれサイジャク、オラのサイキョウはちょっと響くゾ」
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22: ◆aMcAOX32KD1b[saga]
2016/06/04(土) 21:33:59.16 ID:SbOZMyGA0
どこかの部屋で、誰かのパソコンのスピーカーから、ノイズ混じりの軽快な口調が流れた。

「今日お送りするのは、そう!!一部界隈では噂になってたから知ってる奴も居るだろうが……なんと超能力者同士の決闘だ!!」

真っ暗だったパソコンの画面が第七学区の河川敷を映したものに変わる。
右にしんのすけが、左に削板が、そしてその周りにはまばらだが少なくない数のギャラリー達が映っていた。
       白ラン       ブレザー
「観えてるか?学生服の方が第七位、改造制服の方が第八位だ。そんなワケで、今夜はこの2人の対決の様子を解説付きでおとどけするぜ!!」

海賊ラジオDJは、一拍置いて言葉を続ける。

「……とは言ってもだ、俺も能力開発の専門家ってワケじゃあない。なに、心配するな、だからゲストを呼んでるのさ……この人だ!!」

「私も別に専門家ってわけではないのだけど、よばれた以上仕事はするわね」

スピーカーからの声に若い女性のものが加わった。

「私の事は……そうね、『ヘソ出しカチュ−シャ』と名乗っておくわ」

「今夜は俺達2人でお送りする海賊ラジ―って早速決闘が始まったみたいだな」

しんのすけは今日、削板と戦うにあたり、様々な準備をしてきた。
幼馴染の発明家や、昔からの知り合いである博士の元を訪ね、便利な道具を手に入れたり、
スゲーナスゴイデスのトランプを使い、強力な武器を前もって用意しておくなどだ。
そのため現在、『ユルユルの賢者の腕輪』によって改造制服の内ポケットとつなげられた空間には、幾つもの武器や道具、秘密兵器が並んでいた。

「先ずは小手調べ、喰らえ『千人殺し』!!」

内ポケットから引き抜かれた右手には、束ねられた40を超す銃口を持った、巨大かつ奇抜な銃がにぎられていた。


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