モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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522: ◆6J9WcYpFe2[sage saga]
2018/11/20(火) 04:12:27.77 ID:RuS2Oh8G0
時は、シンデレラ1との交信を終えた辺り。

「・・・・・・司令官殿、よろしいので?」

憤怒の街の外れのGDFの施設の一室にて、傭兵の男が司令官と呼ばれた男に話しかけた。

「いいも何も、好都合だ。
 確かにシュガーハートは強い。元はGDFの英雄とも言われた奴だからな。
 だがな・・・・・・」

椅子に座っていた司令官は口元をニヤリとさせた。

「シンデレラ1だって負けちゃいない
 あれは対カース用の目的で作られたサイボーグ兵士だ
 通常のGDFの一般兵はおろか、エリート兵士だって、あいつらの比較にはならん」

司令官は机に置かれているティーカップを手に取り、中に入っていたコーヒーをすすった。

「何より奴らのスペックは私も知っている。私も一連のGDFの研究には関わっていたからな。
 奴らは一般兵士では何人がかりでも扱うはおろか、持つことも難しい重量の兵器も軽々使いこなすし、
 装備次第では戦車の砲弾を受けたって平気だ。それが3体もいる。
 ・・・・・・一方、シュガーハートは生身。
 いくらGDFの英雄様といえど、これでは3機の戦車に単身で突っ込むようなもんさ」

「だが、仮にも英雄様なんでしょ? もし切り抜けられたらどうするんです?
 それに状況次第では、そのシンデレラ1とも戦わなきゃならんことにはならないんです?」

「ああ、シンデレラ1については問題ない。 奴らが絶対に逆らえない秘策は知っているからな。
 まあ、もしシンデレラ1が負けるようなことがあるとするならばだが、その時はお前らに頑張ってもらう。
 コラプテットビークルを利用して、疲弊したシュガーハートを叩きのめしてやってくれ」

「・・・・・・まあ、シンデレラ1が来なきゃ、奴らを消すのは俺たちの役目ですし、了解しやした。
 んじゃ、ちょっと行ってきますわ、司令官殿」

そういって、傭兵の男は去って行った。

「・・・・・・大体、シュガーハートの功績など、本当のものなのかなんてわからんからな。
 『数百万のカースの大群を一人で倒した』だの『奴の武器だけ2世紀先をいっている』など、誰が信じるものか。
 ましてや、『GDFのために天から舞い降りた英雄なのだ』とか言っている奴など、頭がおかしくなったとしか思えん」

ぽつりとつぶやいたその噂は、傭兵の耳には届かなかった。


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