モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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513: ◆lhyaSqoHV6[sagasage]
2018/11/08(木) 06:41:11.82 ID:LkNOvbtJ0

クォーツ『なんとか切り抜けたな』

むつみ「はい」

むつみが落ち着いた頃を見計らって、クォーツが声を掛ける。


クォーツ『私をその二人に近づけるんだ』

クォーツ『姿を見られたからな……記憶操作をしておく』

むつみ「そんなことも出来るんですか」

むつみ自身は知る由も無いことだが、むつみも初めてクォーツと出会った時に、その記憶を覗かれている。
どうやらクォーツには、人の記憶をどうこうする能力も備わっているらしい。


クォーツ『ここでの戦闘自体を無かったことには出来んが──』

クォーツ『うまくすれば先ほど逃げ去った人物の仕業──と思わせることも出来るかもしれん』

むつみ「それって、濡れ衣……」

クォーツ『濡れ衣ではないぞ? 私が行うのは、この二人から我々の記憶を抜き取るだけだからな』

クォーツ『ルナールの連中がどう事後処理をするかについては、私の与り知るところではない』

むつみ「そ、そうですか……」

当初の目標は誰にも見つからず、戦闘も避けるということだったが、
差し当たりこの二人組さえなんとかすればまだむつみ達の存在が知れることは無い。



クォーツ『ついでに、この者達の使っていた端末も調べてみようか』

そう言うと、黒装束が腕に嵌めていたウェアラブルコンピュータから白い光が浮き上がり、クォーツに吸い込まれた。

クォーツ『これは……ほう、「魔族再現プロトコル」とは……大層な』

クォーツ『役に立つかもしれん、頂いておこう』



クォーツ『さて、時間を食った』

クォーツは黒装束から得られた情報をひとしきり分析すると、改めて切り出した。

クォーツ『幸いアストラルクォーツはすぐそこだ、急ごう』

むつみ「わかりました」

むつみもそれに応え、再び歩き始める。


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