モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/10/18(火) 02:25:42.41 ID:nZ3oq+wSo
「おええええええええええあああああああ、げほ、あ、あ、あ……」
いやだいやだいやだいやだいやだ。
あたしはホントはこんなもの食べたくない。
食べたものを吐こうとしても、空腹は満たしたものを一片たりとも逃さず、口からは何も出ない。
そしてまた、吐いた唾さえも舐めとってしまいそうな気になって、近くの肉を口に運んで、食べて、押し込んで。
「実験失敗。拒絶反応でアポトーシスを起こしている。すぐに再生はしているが自分で壊して自分で回復する機能に何の意味があるというのだ。
これはとんだ無駄骨だな……。これで『究極』の一端とは。もともとが陳腐な言葉ではあるが、実にこれでは呆れ果ててしまいそうだよ。
仮に他の『罪』をつけてもあまり意味はなさそうだ。……やはり自発的に目覚めないと駄目か。
……とは言うものの、時間はない。ここらが潮時か。後のことは所長に任せて私はいつも通り失踪するとしよう」
食べたい、でももう食べたくない。誰か、あたしのこの満たされない『思い』を満たしてほしいの。
いまのあたしにあるのは心臓下の洞穴とその穴から絶えず響く空腹を喘ぐ絶叫。
視界不良はずっと続いていて、光が見えない。
ああ、いつか見たあの光をあたしにください。いい子にしますから、どうか。
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