モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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31: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 19:30:24.36 ID:glNSs2qCo


 目的地は定まった。
 あのアナスタシアの移動速度が幾ほどかはわからないが、周子による妖怪の脚力ならば1時間もかからずにたどり着くことができるだろう。
 今から追いかけたところで十分に間に合う。
 または、目的地がわかっているのだから待ち伏せるという手段も取れる。

「沙理奈さんは、念のためにここの守りを頼める?

万が一、もあり得えるかもしれないからね」

 最悪の結末こそ、アーニャが富士山直下にあるウロボロス本体にたどり着くことである。
 しかし、状況の最悪として考えられるのは、誰かが人質に取られた場合である。

 今のウロボロスに近い力を持つアーニャであっても、周子や沙理奈を打倒する力はない。
 それでも、強力な力を持っていることには変わらず、守りを手薄にすることはできない。

 アーニャがそこまで姑息な手段を取るとは考えられないが、それでも存在する可能性には対策しておくべきであった。
 故に、このプロダクションの誰かが人質に取られること、特に周子や沙理奈にとっては美玲やメアリーが人質に取られることは避けねばならない。

「えぇ、いいわよ。

きっと、今回のことは二人の方が適任だろうしね」

 そう言うことを理解しているからこそ、沙理奈は二つ返事で承諾する。
 その余裕のある返事は、頼もしささえ感じさせる。



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