モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/10/18(火) 02:15:18.35 ID:nZ3oq+wSo
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同盟本部の裏手に回ったAPは誰に気にすることなく道端にバイクを止める。
本部表通りほどではないにしろ、いつもならば人通りのある裏道も今は閑散としている。
現在正面入り口では、ネバーディスペアが侵入した『カース』と交戦しており、その隙を縫って本部内に入ることは至難である。
「……本来ならば、部外者に任せてはおけないような状況なんですが……」
APにとってはネバーディスペアは同盟に加入していない言わば『はぐれ』のヒーローである。
それなりに同盟との兼ね合いはとっているらしいが、同盟参入には頑なに首を縦に振らないらしい彼女たちは、目の上のたん瘤ほどではないしても迷惑な存在であることには変わりがない。
そもそもAPにはネバーディスペアがなぜ同盟に加入しないのかそれさえも理解できなかった。
なぜTPを煩わせるようなことをするのか、なぜTPの役に立とうとしないのかなどと基準の歪んだ疑問が浮かび続ける。
「ただ……今回は仕方ないでしょう。不本意ですが……完全にこちらは後手ですし」
ネバーディスペアのような部外者に同盟内での戦闘を行われることなど本来は論外である。
同盟の権威の失墜にもつながるし、同盟のヒーローの防衛体制への批判もされるだろう。
だが今はそれ以上に数が足りていないのだ。
すでに本部まで攻め込まれた挙句、ほかの出張っているヒーローたちは偶然には出来すぎるほどの『別件』が生じているために手は空いていない。
おそらく同盟のヒーローというだけでマークされており、全員例外なく足止めを食っているだろう。
例外といえばネバーディスペアのような同盟に加入していないヒーロー、もしくはすでに同盟本部内にいるヒーローだ。
そして同盟本部内にいるヒーローはおそらく『結界』によって外には出られない。
または侵入者に対してすでに戦闘となっているだろう。
そういった意味でもネバーディスペアにあの場を任せることは苦渋の選択であり、最悪中の最善であった。
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