モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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121: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:51:14.96 ID:glNSs2qCo

「ああ……成長は見届けた。もう俺は必要ないだろう。

約束は果たしたぞ。……――さん。

……ああ、この名を口にしたのも何時振りだろうな?

今なら紛れもなくいえるさ。俺はアンタが好きだった。そして、きっとこの先他の人間を好きになることはないと思うし、アンタ以外のために動くことはない。

たとえ……アナスタシアのためだとしても、な」

 もう記憶は摩耗して、想い人の顔さえ朧げである。
 それでも、男にとっては他に代えられない唯一であり、たとえ報われぬ恋だったとしてもそれは変わらないだろう。

「だが……それでも俺は、このガキを大切だとは、思い続けるさ。

15年、なんて短いような、長い付き合いだが……俺にとっては、退屈しない年月だった。

俺は何も生み出せなかった男だが、残せたものがあったと確信を持って言える」

 そして男は少女に背を向ける。
 視線の先は、深い森の奥。光さえ遮られる混迷の森。

「じゃあな、アナスタシア。

もう2度と、会うことは……」



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