モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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120: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:50:26.70 ID:glNSs2qCo






「まったく……本当に……世話の焼けるやつだ」

 片足を引きずり、わき腹を押さえながらも、ゆっくりと動く男。
 それは森の中で眠る少女へと近づき、呆れた目をしながら見下ろす。

 少女は依然、幸せそうな寝顔で眠り続ける。
 これまでに起きたことなどなかったように、穏やかな表情で明日を夢見ているのだろう。

「無様に、泣いて喚いて、いろんなところに迷惑をかけた挙句、最後に詰めをあやまったうえで、のんきに寝てるときたもんだ。

本当に……呆れてものが言えねえな」

 そんなことを言いながらも、憎しみだとか嫌悪だとか、それどころか呆れといった感情さえ男の目には映っていない。
 その目に映るのは、眠り続ける少女の姿だけで、男の視線は子供の寝顔を見る父親のように穏やかであった。

「紆余曲折あったものだが、まぁ落としどころとしては合格点、か。

これで……俺が出張る必要もなくなったわけだな。

随分と、手間かけされたもんだ」

 すべて自分で選んできたことだった。
 故に後悔なんてないし、最後には望むべき結果を得られたのだ。
 男の目的は達した。なら悪態の一つくらいはかまわないだろうと、眠りこける少女をに言葉を投げかける。



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