モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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108: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:41:43.70 ID:glNSs2qCo

『これくらいの能力、俺なら造作もない。

力の使い方はこうするのもんだ。よく見ておけ。

そして……余計なことは考えるな。露払いは俺に任せろ』

 アーニャの脳が、素霊たちに勝手に指令を出す。
 到底アーニャの思考速度では追いつかないような、緻密で、膨大な命令がアーニャが最大限操ることのできる素霊に対して下る。


『お前は……『お前』だけを貫け。アナスタシア』


 アーニャの右肩の先に、雪の結晶に似た素霊結晶が浮かぶ。
 その役目は周囲の素霊を思考演算の保存領域として肩代わりさせて、アーニャの思考は一瞬で加速させる。
 本来ならば緻密な素霊制御が必要なはずのこの技によって、アーニャは未来予測に等しい先読みと行動把握を見出す。

 アーニャの左肩の先に、星のような形の素霊結晶が浮かぶ。
 その役目は自らが指揮する素霊が、周囲の素霊結晶に対して侵食を始める。
 膨大な素霊一つ一つを操り、別々の命令を与える気の遠くなるようなこの技は、周囲に形成されていた結晶杭を砕くまでは出来なくても、進行方向を狂わせる。


 それらは決して今のアーニャには出来ない芸当であったが、いつかそれができるように胸に刻みつけておけと。
 男はアーニャに最大限の後押しをする。

「……了解、です。隊長!!」

 その両手に握られているのは、結晶のナイフ。
 アーニャはその一瞬の後押しを理解し、『アナスタシア』への最後の歩を進めた。



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