ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」
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590: ◆pIxjj4GI1s[saga]
2017/03/12(日) 00:33:42.65 ID:L/9SqtYq0

烏有「むやみやたらに他の人間に話すなよ」

烏有「彼の名はゴドー。6歳。アスペルガー症候群だから俺が相談に乗ってる」

烏有「彼と俺との出会いは2年前、PTSDの診断をした時だった」

烏有「彼の母親は躁鬱病で、浴室で自殺を図った」

烏有「血を流している母親を見て、彼が救急に通報したんだ」

烏有「母親は助かったが、それを目撃した彼が心配だと言うんで父親が俺の所に連れて来た」

ライネケ「やっぱり医者じゃないですか烏有さん」

烏有「診断した結果、ゴドーにはPTSDの心配はないが、発達障害があることが判明した」

烏有「ゴドーの父親もまたちょっと妙な人でね、良く言えば天才肌の画家ではあるが・・・」

烏有「実質一人で子育てするのは難しいように思えたし、本人もそう感じているらしい」

ライネケ「良かった。ゴドーくんはトラウマを持たずに済んだんですね」

烏有「ああ、だが代わりに恐ろしい物を持ってる」

烏有「救急隊員が来るまでの間、あの子は何をしていたと思う?」

ライネケ「何って・・・」

ライネケ「・・・子どもだし、どうにもできないですよ。何をやるべきなのかがわからないし、ただ泣いて母親を呼ぶだけ・・・」

烏有「普通の子はそうだろう?あの子はね、出血の様子と母親の顔をよく見て勉強してたんだ」

ライネケ「何ですって?」

烏有「あの子はテレビを見て、血を流した人がいたら救急に電話するということを覚えて、実行したに過ぎない」

烏有「彼が救急隊員に言った言葉はこうだ」

烏有「『救急です!女性が一名、血を流して倒れています!意識はありません』」

烏有「『女性の名前はレオーネ・マクガフィン。現場は24区7番地2の5の一軒家、1階の浴槽です』」

ライネケ「何ですそれ?」

烏有「母親の死に対する危機感や混乱はなかったんだ」

ライネケ「それじゃ、サイコパスなんですかその子は?」

烏有「いいや、彼はそんなのじゃない」

烏有「彼は死を理解するには幼過ぎただけで、優しさはちゃんと持っている」

烏有「今の彼は母親が精神を病んで自身を傷つけたのだと理解してるし、またそれをするのではないかと心配している」



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