ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」
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◆pIxjj4GI1s
[saga]
2017/01/19(木) 22:06:40.36 ID:AZeSaSLX0
130番は小さい子どもにでも教えるように、噛み砕いて答える。
130「あの壁一面にでかでかーっと書いてあるぜ。
あれは歴代院長が落書きしてきた、超貴重な資料群なわけだ。
ムカつく職員の悪口から、患者たちの性癖、情報管理課コンピュータの裏コードまで!」
イストワール「馬鹿言うな、壁にそんな落書きなんかない」
130「あるんだよ、ちょっと特殊な字だけどな。
その字には正類がなくて、韻にも正音がない!
凡人には朦朧として存在しないように見えているが、
選ばれし院長が見れば黄金のように鮮明に輝いて、その意味を理解することができるとゆー」
イストワール「ふざけるな、裸の王様の詐欺師みたいなこと言いやがって」
130「あーあ、なんて頭の固い、だから嫌いなんだよ情報管理課!」
氏はため息をつく。
氏と130番の会話はいつもこうであった。
氏にとって130番は、だらしがなくてわけのわからないことばかり話す頭のおかしい人間である。
130番にとって氏は、何を言っても理解してくれずに役に立たない提案ばかりする頭の悪い人間である。
氏は呆れて言う。
イストワール「君はいつもそうだ、私を馬鹿みたいな冗談で誤魔化そうとする。
どうしてまともに接してくれないんだ?
どうして普通に仕事をしてくれなかったんだ?」
130番が言い返す。
130「ほらな、俺の言うことを無条件に冗談だと決め付けやがる。
お前って本ッ当、模範的な情報管理課職員だよ」
イストワール「ああ、だから君のバディに選ばれたんじゃないか」
130「・・・だろうな。
俺は上の発掘能力が怖いよ、お前みたいなのを見つけてくるんだもの」
130「・・・イザングラン、お前はここに来て何を思った?」
イストワール「何って、暗くて寂しいところだ。君が不憫だよ」
130「ああやっぱり、お前はそれっぽっちしか思うことがなかったんだな」
130「俺はここに来るとき、周りの奴らの行動、看守の冷酷さ、この空間に存在する全てに頭を狂わされそうになったよ」
イストワール「そうなのか、でも君は元々狂ってるからここに連れてこられたのに」
130「俺は狂ってねぇよ!」
イストワール「患者は皆そう言うんだよ。君が一番よくわかってるんじゃないか」
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