ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」
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531: ◆pIxjj4GI1s[saga]
2016/12/24(土) 18:27:39.87 ID:My0lU9vO0

それから高句麗は、このセンターの警備員として、
施設内に住むことを決心したのである。

彼がそれを申し出ると、ワクワク院長は最後の仕事に、彼を警備員に雇ったのだ。

しかし、さすがのワクワク院長も、高句麗の真の思惑には気づいていなかったらしい。

ただ息子のそばに居たいだけではなかったのだ。

高句麗(あんな状態でも、一応は退院を目指して取り組んでもらえるんだろ?)

高句麗(だったら、親が迎えに行ってやらなきゃさ)

彼や友人達がセンターを退院した時には、
親が迎えに来てくれた。
親に反抗的だった彼も、この時ばかりは嬉しかったのだ。

高句麗(死ぬまで、死んでもここで待っててやるさ)

高句麗(今まで大したことをしてやれなかったんだ)

高句麗(退院したら、すぐ迎えに行ってやるからな)

こうして、彼は警備員として生涯働き続けた。

老齢で働けない体になってしまったとき、
彼は施設内で自殺をした。

おそらくは、この施設を追い出されるのを危惧したのだろう。

それから先、彼の精神活動を確認したものはいない。

なにぶん、警備員専用宿泊室に一番近い施設は、
世界で最も現実的な集団、あの情報管理課のオフィスだからである。
あの職員たちに確認出来るはずがない。

ガチャッ

・・・前言を撤回しなくてはならないかもしれない。

彼の精神活動を確認しうる人間がちょうど、警備員専用宿泊室に来るからだ。

例の特殊部隊隊長・南極に「管理が杜撰過ぎる!」とたっぷり怒られて、
長らく使用されていなかった警備員専用宿泊室をしぶしぶ調査しに、
現在の地球立メンタルヘルスケアスクール院長である、

ゴドー・マクガフィンが。
   


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