80:名無しNIPPER[saga]
2016/10/08(土) 13:49:48.59 ID:LNLwR5m70
しらつき姫は、真っ暗な中で途方にくれてしまいました。
小さな体はもうヘトヘト… 足も棒のようでした。
慕「どうしよう… こんな所で、朝になるのを待つなんて、無理だよ…」
遠くから、 ワオーン という狼が吠える声が響いてきました。
慕「う、うぅ… オオカミに食べられちゃうのは嫌だな… おかーさん、おじさん、助けてよぉ…」シクシク
しらつき姫は、木の根元にしゃがみこむと、かわいそうにハラハラと涙を流し始めました。
無理もありません。 まだしらつき姫は12歳になったばかりの子どもなんですから…
しかし、その時でした。
?「おい、そんな所で何してるし?」
慕「え?!」
顔を上げたしらつき姫は、驚きのあまり、口をポカンと開けて目を丸くしていました。
目の前で、右手にランプを持ってこちらをのぞきこんでいるのは… 頭になぜかネコ耳の生えたマキグソ型の小人だったのです。
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